融資を受ける金融機関は規模の大きい順に都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合のプロパー融資並びに保証協会の保証付き融資に加え、政府系金融機関である日本政策金融金庫の創業融資があります。
利率は一般的に規模の大きい金融機関の方が低くなっておりますが、開業は、過去の実績のないものに対する貸付のため、貸手側からすると非常にリスクの高いものとなっており、プロパーの融資はまず不可能です。
それに比べ、政府系金融機関の日本政策金融公庫は国の創業者を支援するという方針から、創業者に対する融資について積極的に行ってくれます。また、融資実行までの期間が保証協会の保証付き融資に比べ比較的短期間となるのも魅力です。よって、融資を受ける金融機関は日本政策金融公庫を軸に考えるべきです。
またこの頃は保証協会の保証付き融資も創業融資において積極的に行われる様になりましたので選択肢には入ってきますが、軸は日本政策金融公庫とし、追加で融資を受けたい場合に利用する方がいいかと思います。
※ プロパー融資とは、金融機関が自身の責任により融資を実行するもので金融機関が回収不能に対するリスクを全面的に負担します。
※ 保証協会の保証付き融資とは、信用保証協会に金利とは別に保証料を支払うことで金融機関に対する保証を行ってくれることから、金融機関が回収不能に対するリスクを持つのではなく、信用保証協会がリスクを負担するものです。
コメント